入居がなかなか決まらない物件は、古くて人気のない設備が付いたままになっていることが多いです。今回は、全国賃貸住宅新聞が2023年に調査した設備ランキングより、「敬遠される設備」をピックアップ。入居希望者が候補から除外してしまいやすい設備を紹介します。敬遠される設備を知って、入居率アップに役立てましょう。
「入居希望者に敬遠される設備」ランキング
1.3点ユニットバス
2.室外洗濯機置き場
3.バランス釜
4.和室(畳)
5.和式トイレ
6.チャイム
3点ユニットを解消
シャワーだけでも充実のバスタイム
入居希望者に敬遠される設備で1位になったのは、「3点ユニットバス」。家賃を下げても決まらない長期空室の原因にもなりやすく、特に学生からの不人気が顕著です。
3点ユニットのお部屋は、浴室とトイレを分離するリフォームがおすすめです。浴槽を置く広さを確保できない場合には、思い切ってシャワールームにするのも選択肢の一つ。最近では、360 度からの吐水により身体の広範囲を一度に温めることができるシャワーヘッドなど、シャワーだけでもバスタイムを楽しめるアイテムも増えてきました。
浴槽がなくても魅力的なシャワールームに改装することで、入居希望者からの注目も期待できます。
古い設備の使い方を知らない若者世代
2位の「室外洗濯機置き場」、6位の「チャイム」は、防犯意識の高まっている現在では、セキュリティ上の理由から敬遠されてしまう設備です。
安全・安心を確保し、使い勝手のよい物件にするためには、室外の洗濯機置き場を室内へ移動させ、「TVモニター付きインターホン」を導入するのがおすすめです。特にセキュリティに敏感な女性や学生に限らず、賃貸では必須設備と考える方も多い設備です。
3位には「バランス釜」がランクイン。昭和時代にはおなじみの給湯設備ですが、もはや設備自体を知らない世代も増えています。
ユニットバスに交換するか、屋外設置型の給湯器を導入することで、バランス釜から卒業できます。バランス釜をなくした分、浴槽スペースも広く取ることが可能です。
和式トイレや和室もリフォームがおすすめ
4位の「和室(畳)」も、「カビやダニの原因になりそう」「手入れが面倒」といったネガティブなイメージがあり、敬遠されやすい設備の一つです。築古物件の代表格として避けてしまう入居希望者も多いため、古い和室は思い切って洋室へ一新しましょう。
5位の「和式トイレ」は、若い世代は使い方を知らない方も。さらに高齢者からも「使いづらい」という理由で敬遠されがちです。現代の主流、「温水洗浄便座」へのリフォームで、入居者のニーズに応えましょう。
物件の設備をチェック! 入居率アップのための改装相談
賃貸物件を所有している家主は、空室が増えないように、入居者のニーズに応えることが大切です。しかし、どんなニーズがあるのか、どんな改装が効果的なのか、自分で判断するのは難しいもの。
Elpis D+Labでは、「決まる部屋」にするための空室改善に関するご相談を承っております。
温水洗浄便座の交換といったちょっとした設備の導入から、物件一棟丸ごとのリノベーションまで幅広く対応可能です。「家賃を下げても決まらない」「改装したが空室のまま」など、空室に関するお悩み事がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。