空室対策のリフォームというと、大規模で高額な工事をイメージするかもしれません。そこで、低予算で効果的な対策として、トイレの「温水洗浄便座」がおすすめです。短期間で施工できて、オーナーの負担も少ない温水洗浄便座の導入メリットについてご紹介します。
◆8割以上が使っている 今や必需品と言える設備
温水洗浄便座は、一般的に広く普及している住宅設備の一つです。全国賃貸住宅新聞社が行った2023年の「この設備がなければ入居が決まらない」ランキングでは、温水洗浄便座は単身者向けで5位、ファミリー向けで6位と、ともにTOP10以内に入っています。全国での普及率も、2人以上の世帯で8割を超えており、現代の生活に欠かせない設備と言えるでしょう。
このような高い需要にもかかわらず、温水洗浄便座がない賃貸もまだ多くあります。8割を超える普及率から推測できるように、特に若者世代はトイレに温水洗浄便座がある環境で育っています。つまり、温水洗浄便座がない生活は考えられないという層が多いのです。 つまり、賃貸住宅を借りる若者世代は、温水洗浄便座がない物件を「選ばない」可能性が今後ますます高くなりそうだと考えられます。
◆物件探しのこだわり条件にも表示される
物件検索サイトでは、「こだわり条件」として温水洗浄便座を選べるところが多くあります。
駅から近いなどのメリットがあっても、検索時に「温水洗浄便座付き」にチェックが入っていれば、当然ですが、ない物件は検索結果に出てきません。
「温水洗浄便座がない」というだけで、内覧のチャンスを失ってしまうことになります。温水洗浄便座があれば、内覧時に、トイレの清潔さや快適さという好感度を高められるという利点もあります。
◆低予算・短工期で簡単に導入できる
温水洗浄便座の設置は、他の大規模なリフォームと比べて簡単な作業です。 トイレ全体を交換する必要はなく、ふたの部分だけを変えればOKです。業者に頼んでも30分~1時間ぐらいで工事は完了しますし、家主が自分で設置することもできます。家主にとっては、お金も時間もかからないリフォームと言えます。ただし本体のサイズや対応するメーカー、トイレ内の電源の有無など細かい点はトイレごとに違うので、設置を検討するときには、管理会社に相談することをお勧めします。 今後も、温水洗浄便座は安定的な需要が見込まれます。手軽に導入できる空室対策としては、効果を十分に期待できる良策ですので、まだの物件は、ぜひ検討してみましょう。
物件の設備をチェック! 入居率アップのための改装相談
賃貸物件を所有している家主は、空室が増えないように、入居者のニーズに応えることが大切です。しかし、どんなニーズがあるのか、どんな改装が効果的なのか、自分で判断するのは難しいもの。Elpis D+Labでは、「決まる部屋」にするための空室改善に関するご相談を承っております。
温水洗浄便座の交換といったちょっとした設備の導入から、物件一棟丸ごとのリノベーションまで幅広く対応可能です。「家賃を下げても決まらない」「改装したが空室のまま」など、空室に関するお悩み事がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。